tel2com BBS gateway
●解説
tel2com BBS gateway は SSH または telnet とシリアルポートを中継するプログラムです。昔のパソコン通信の BBS ホストプログラムに SSH または telnet で接続したり、RS-232C で制御する機器を SSH または telnet を使用して LAN やインターネットから制御できます。
SSH は SSH2 のみ対応しています。認証方式はパスフレーズ認証、公開鍵認証に対応しています。また、ユーザー名とパスワードをシリアルポート接続先に渡す方法も選択できます。
公開鍵認証で使用可能な鍵の種類は RSA/ECDSA/ED25519 です。
tel2com の後継ソフトウェアです。
※tel2com は旧版貯蔵庫よりダウンロードできます。
文春オンラインの記事でセキュリティホールが多いなどと書かれましたが、今の所 tel2com のセキュリティホールは確認されていません。
PC 一台で SSH 経由でログインできる BBS を運用する方法
com0com & tel2com BBS gateway & DOSVAXJ3 を使用して PC 一台で運用する方法の解説です。
●対応 OS
Windows 7/8/10/11起動時に mfc140.dll が見つかりません等のエラーが出る場合は
Visual Studio 2015 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ
から vc_redist.x86.exe をダウンロードしてインストールしてください。
libssh を使用しています。libssh は LGPLv2.1 です。
●確認済み BBS ホストプログラム
●ダウンロード
tel2com BBS gateway Version 2.0.0.2- t2cbg2002.zip (428,943 bytes)
●変更履歴
Version 2.0.0.2 (2021/5/17)- IP アドレス接続制限機能を追加しました。認証失敗が連続すると接続禁止とする事ができます。
- BBS 認証設定の際に ID の文字列で接続制限をかけられるようにしました。
- Windows 10 で倍率が 100% 以外の場合の拡大方法をマニフェストで設定しました。
●tel2com BBS gateway 接続時の注意
SSH または telnet クライアントから強制切断した場合、BBS 側で回線切断を検知できず、次にログインしたユーザが強制切断されたユーザーの ID でそのままアクセスできてしまうという症状が出る場合があります。 通常 BBS のホストプログラムでは DCD 信号をみて、回線切断かどうか判断します。これに対して、tel2com BBS gateway は SSH または telnet の接続が切断された場合 DTR 信号を落とします。つまり、tel2com BBS gateway 側の DTR 信号と、BBS ホストプログラムが稼働しているマシン側の DCD 信号が接続されているクロスケーブルを使用する必要があります。が、現在市販しているクロスケーブルでそのような結線になっているものはないようです。以下のような結線のケーブルを作成して使用してください。
9pin 25pin 9pin 25pin 4 20 DTR -----+--- DSR 6 6 +--- DCD 1 8 6 6 DSR ---+----- DTR 4 20 1 8 DCD ---+ 7 4 RTS --------- CTS 8 5 8 5 CTS --------- RTS 7 4 3 2 TXD --------- RXD 2 3 2 3 RXD --------- TXD 3 2 5 7 GND --------- GND 5 7単純に tel2com BBS gateway 側の DTR と BBS ホスト側の DCD を接続するだけでも大丈夫かと思います。ジャンパ線で接続変更可能なコネクタ等を使用するといいでしょう。
また、上記結線のケーブルを使用し、COM Port 設定で DSR OFF で回線切断設定のチェックを入れれば、BBS ホストプログラム側からの切断を tel2com BBS gateway 側で検知できるようです。
USB シリアル変換ケーブルは、採用されているチップやドライバによっては安定動作しない場合があります。PC 内蔵のシリアルポートや、PCI/PCI Express の拡張ボード等をご使用下さい。