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DOSBox-X PC-98x1関連設定項目補足
DOSBox-X Wiki PC-98 emulation in DOSBox-Xに記述のない項目や注意が必要な項目の解説
項目名 解説
pc-98 BIOS copyright string trueとするとROM領域にNECのCopyright文字列が設定される
俗にいうエプソンチェック回避用のオプション
NEC版MS-DOS 3.3/5.0のイメージファイルでブートができない場合やNEC版Windows 3.1が起動できない場合はtrueとする
NEC版Windows 3.1はこの項目をtrueとすると内蔵DOSでもインストールおよび動作は可能
Windows 3.1のSETUP.EXEがハングアップする場合は
> loadfix
を実行してからSETUPを実行するか
> loadfix setup
とする
pc-98 int 1b fdc timer wait trueとするとint 1Bhのフロッピーアクセスでタイマーのカウントダウンを待つようになる
Ys IIのクラッシュ対策
pc-98 fm board FM音源ボードの種類を指定する
off, falseでボード無し、board86c, autoでPC-9801-86+ちびおと、board86でPC-9801-86、board26kでPC-9801-26K、board14でPC-9801-14となる
pc-98 fm board irq FM音源ボードのIRQを指定する
pc-98 fm board io port FM音源ボードのポート番号を指定する
pc-98 sound bios trueとするとメモリスイッチ4のbit 3(サウンドBIOS)を有効状態としpc-98 load sound bios rom file=trueならSOUND.ROMを読み込む
pc-98 load sound bios rom file=falseまたはSOUND.ROM読み込み失敗の場合ダミーのint D2hのエントリポイントが用意される
メモリスイッチが有効状態でないと音が鳴らないゲーム対策
pc-98 load sound bios rom file trueとするとSOUND.ROMを読み込む
pc-98 fm boardの設定をoff, false以外、pc-98 sound bios=trueとしておく必要がある
再現性を高めたい場合は実機から吸い出したSOUND.ROMを用意した方がよいと思われる
pc-98 start gdc at 5mhz trueとするとGDCを5MHzにする
pc-98 timer always cycles trueとするとスピーカーOFFでもタイマが動作するようになる
THEXDERのクラッシュ対策
pc-98 timer master frequency システムクロックの系統を指定する
0, autoで自動、4で8MHz系、5で5MHz系となる
実機の場合8MHz系と5MHz系でシリアルポートのボーレートの設定可能値が異なったがDOSBox-Xでは関係ないはず
autoの場合5MHz系となるようで、これを8MHz系設定とした場合の影響は不明
ビープ音で演奏している場合は違いがでるかもしれない
pc-98 force JIS keyboard layout trueとするとShift+@が`Shift+^が~と106キーボードの表記通りとなる
falseの場合Shift+@が~Shift+^が`となるがこれはPC-98x1実機のキーボードの刻印通り
pc-98 force ibm keyboard layout=trueの場合は無効
pc-98 nec mouse function trueとするとマウスファンクション(int 33h)がNEC MOUSE.SYS互換となる
起動後
> pc98util /nec
でも切替可能
> pc98util /ms
でマイクロソフト MOUSE.COM互換となる
DOSBox-Xのデフォルトのdosbox-x.confには記述がないので変更する場合は追加
pc-98 anex86 font ANEX98用のフォントビットマップファイルを指定
指定がない場合でも ANEX86.BMP があれば読み込む
pc-98 fontx sbcs FONTX2 8×16フォントファイルを指定する
フォントの読み込み順は pc-98 try font rom=trueでFONT.ROM→pc-98 fontx sbcsで指定したフォントファイル→pc-98 anex86 fontで指定したフォントファイル→ANEX86.BMP→FREECG98.BMP→内蔵フォント (読み込み成功した時点で終了)
DOSBox-Xのデフォルトのdosbox-x.confには記述がないので変更する場合は追加
pc-98 fontx dbcs FONTX2 16×16フォントファイルを指定する
フォントの読み込み順は pc-98 try font rom=trueでFONT.ROM→pc-98 fontx dbcsで指定したフォントファイル→pc-98 anex86 fontで指定したフォントファイル→ANEX86.BMP→FREECG98.BMP→内蔵フォント (読み込み成功した時点で終了)
DOSBox-Xのデフォルトのdosbox-x.confには記述がないので変更する場合は追加
pc-98 fontx internal symbol trueで8×16フォントの記号部分を内蔵フォントとする
MKXFNT98.EXEで作成したフォントでは問題ないが他のDOS/V用フォントファイル使用の場合記号がPC-98x1と異なるのでtrueとする
DOSBox-Xのデフォルトのdosbox-x.confには記述がないので変更する場合は追加