DOSVAXJ3とDOSBox-Xの日本語関係の設定の相違点一覧
[dosbox] machine等の表記はDOSVAXJ3ではdosboxj.conf、DOSBox-Xではdosbox-x.confの記述> chev us等の表記はコマンドラインで実行
設定項目 | DOSVAXJ3 |
DOSBox-X |
備考 |
---|---|---|---|
DOS/Vモード | [dosbox] machine=dosv machine=dosv_et4000 |
[dosv] dosv=jp |
DOSVAXJ3のビデオカードはdosv指定でsvga_s3、dosv_et4000指定でET4000
DOSBox-Xの場合は[dosbox] machine=svga_s3かmachine=et4000以外ではV-TextのXGA以上は使用不可
[dosv] dosv=jpとせず[dosbox] language=ja_JPとすると日本語表示入力も可能となりchcpで英語モードにも切替できるがDOS/Vのファンクションが使用できずDOS/V用のアプリケーションが動かなかったり漢字表示ができない場合があるので注意 |
システムフォント使用 | [dosbox] jfontname |
[dosv] getsysfont |
DOSVAXJ3の場合Windowsではjfontnameで指定したフォントを使用、Linux, macOSでは指定に関係なく内蔵の東雲フォントを使用
DOSBox-Xの場合trueでOSのシステムフォントを使用、使用できない場合は内蔵フォントを使用
ただしWindows版ではtrueでも半角フォントは内蔵フォントを使用する(これはバグ) |
FONTX2 8×19ドットフォントファイル指定 | [dosbox] jfontsbcs |
[dosv] fontxsbcs |
フォントファイルの置き場所 DOSVAXJ3の場合 Windowsはexeファイルと同じフォルダ Linuxは~/.dosboxj macOSは~/Library/Preferences DOSBox-Xの場合 Windowsはdosbox-x.confと同じフォルダ Linuxは~/.config/dosbox-x macOSは~/Library/Preferences |
FONTX2 8×16ドットフォントファイル指定 | [dosbox] jfontsbcs16 |
[dosv] fontxsbcs16 |
フォントファイルの置き場所はFONTX2 8×19ドットフォントファイル指定の備考を参照 |
FONTX2 12×24ドットフォントファイル指定 | [dosbox] jfontsbcs24 |
[dosv] fontxsbcs24 |
フォントファイルの置き場所はFONTX2 8×19ドットフォントファイル指定の備考を参照 |
FONTX2 16×16ドットフォントファイル指定 | [dosbox] jfontdbcs |
[dosv] fontxdbcs |
フォントファイルの置き場所はFONTX2 8×19ドットフォントファイル指定の備考を参照 |
FONTX2 24×24ドットフォントファイル指定 | [dosbox] jfontdbcs24 |
[dosv] fontxdbcs24 |
フォントファイルの置き場所はFONTX2 8×19ドットフォントファイル指定の備考を参照 |
FONTX2 14×14ドットフォントファイル指定 | なし |
[dosv] fontxdbcs14 |
DOSBox-XのGUIで使用するフォント フォントファイルの置き場所はFONTX2 8×19ドットフォントファイル指定の備考を参照 |
Windowsフォントで24×24ドットフォント使用時に20×20ドットフォントで代用 | [dosbox] jfontuse20 |
[dosv] use20pixelfont |
trueで有効 24×24ドットフォントを20×20ドットフォントで代用する MSゴシック等のフォントは24×24のビットマップデータが内蔵されておらず表示が汚くなるためこの設定を有効とするかFONTX2の24×24ドットフォントデータがあるならばそれを使用するとよい |
FONTX2半角フォントの0x7fを0x5c(¥)とする | [dosbox] yen |
[dosv] yen |
trueで有効 FONTX2 8×19,8×16フォントデータで0x5cが\で0x7fに¥が入っている場合に有効とする |
IME入力 | [dosbox] im |
[dosbox] ime |
DOSVAXJ3の場合trueでIME入力有効 DOSBox-Xの場合trueで有効、autoはlanguageで日本語等が指定されているかDOS/Vモードの場合有効 Windows 3.1上でIMEを使用する場合はfalse |
FEPコントロール | [dosbox] fepcontrol |
[dosv] fepcontrol |
iasで$IAS.SYSのAPI、mskanjiでMS-KANJI API、bothで両方とも有効 |
日本語メッセージファイル | [dosbox] languagejp |
[dosbox] language |
DOSVAXJ3の場合英語メッセージファイルはlanguageで指定 日本語英語モードを切り替えると対応する言語ファイルの設定が使用される DOSBox-Xの場合language=ja_JPで日本語表示(ja_JP.lngを使用) 英語モードに切り替えるとメッセージが文字化けする |
DOS/Vモードでの英語モード切替 | > chev us |
要CHEJ.EXE > chej us |
DOSBox-XでDOS/Vモードの場合chcpが使用不可となるため CHEJ を使用する必要がある |
DOS/Vモードでの日本語モード切替 | > chev jp |
要CHEJ.EXE > chej jp |
DOSBox-XでDOS/Vモードの場合chcpが使用不可となるため CHEJ を使用する必要がある |
V-Text設定 | [dosbox] vtext1 vtext2 vtext3 vtext4 |
[dosv] vtext1 vtext2 |
vga 解像度 640×480 文字 80×30 (DOSVAXJ3のみ) svga 解像度 800×600 文字 100×37xga 解像度 1024×768 文字 128×48 sxga 解像度 1280×1024 文字 160×64 xga24 解像度 1024×768 文字 85×32 (24×24ドットフォント) sxga24 解像度 1280×1024 文字 106×42 (24×24ドットフォント) が指定可能 DOSVAXJ3の場合行数も指定可能(例 vtext1=vga,50) vgaの場合最大51、svgaの場合最大40、xgaの場合最大80、sxgaの場合最大75、xga24の場合最大60、sxga24の場合最大51 |
V-Textに切替 | > chev vt1 > chev vt2 > chev vt3 > chev vt4 通常モード > chev jp |
> vtext 1 > vtext 2 通常モード > vtext 0 |
DOSVAXJ3の場合行数も指定可能(例 chev vt1 50) |
TTFモードでのDOS/Vファンクション使用 | なし |
[ttf] dosvfunc |
trueで有効 [dosbox] output=ttfかつ[dosbox] language=ja_JPとしてTTFモードで日本語表示入力可能とした状態でDOS/VのファンクションやFEPコントロールを有効とし、表示アトリビュートの点滅を高輝度に変更してDOS/Vアプリケーションを動作可能とする 表示アトリビュートについてはビデオ(Video)メニューのテキスト・モード(Text-mode)の強調(High intensity)で変更可能 TTFモードの場合Z:\TEXTUTILにある80x50.com等で文字表示数を変更可能 |
キーボード | [dos] keyboardlayout |
[dos] keyboardlayout |
keyboardlayout=jpで日本語キーボード配列 DOSBox-X Windows版の場合keyboardlayout=autoでも日本語キーボードが接続されていれば日本語キーボード配列となる DOSBox-Xの場合起動後 > keyb jp > keyb jp106 (2023.09.1以前) でも日本語キーボード配列に切替可能 |
ロングファイルネーム | [dos] lfn |
[dos] lfn |
trueで有効、autoはDOSバージョン7以上で有効 |
通常のDOSファンクションでスペース入りのロングファイルネーム有効 | [dos] lfn_space |
なし |
trueで有効 |
自動マウント | [dos] automount |
[dos] automount |
true でオートマウント有効 (Windows版のみ) 例えば > c: でWindowsのCドライブが自動でマウントされる DOSVAXJ3の場合autoで問い合わせなしでマウント実行 |
ディレクトリキャッシュ自動更新 | [dos] autoreload |
[dosbox] nocachedir |
DOSVAXJ3の場合cmdでDOSコマンド実行毎、autoでDOSファンクションのファイル関連実行毎、allで両方のタイミングでキャッシュ更新 DOSBox-Xの場合trueで自動更新 |
J-3100モード | [dosbox] machine=dcga |
[dosv] j3100=on |
DOSBox-Xの場合[dosv] dosv=jpも必要 manualとすると起動時はDOS/Vモードで > dcga でJ-3100モードに切替 |
J-3100モードに切替 | > chev j3 |
> dcga |
DOSBox-Xの場合 > vtext 0 でDOS/Vモードに切替可能 |
J-3100種別 | [dosbox] j3100 |
[dosv] j3100type |
gt, sgt, gx, sgx, sxpでプラズマディスプレイ風 gl, sl, ss, gs, sx 青液晶風 sxw, ez 白液晶風 zs, zx 白黒画面 他にキーボードBIOSの機種コードが変わる |
J-3100モードの文字色 | [dosbox] j3textcolor |
[dosv] j3100textcolor |
RRGGBBで指定 各値の範囲は00~ff J-3100種別で設定される色より優先される DOSBox-Xのデフォルトのdosbox-x.confには記述がないので変更する場合は追加 |
J-3100モードの背景色 | [dosbox] j3backcolor |
[dosv] j3100backcolor |
RRGGBBで指定 各値の範囲は00~ff J-3100種別で設定される色より優先される DOSBox-Xのデフォルトのdosbox-x.confには記述がないので変更する場合は追加 |
J-3100カラーモード | [dosbox] j3colordriver |
[dosv] j3100colorscroll |
trueでカラーモードを有効にする Windows 3.1のCGA/EGAキットのSETUP.EXE実行時やWindows 3.1でEGAドライバを使用する場合にtrueとする trueとしてもWindows 3.1のSETUP.EXEがハングアップする場合は > loadfix を実行してからSETUPを実行するか > loadfix setup とする |
J-3100モード漢字キー | [dosbox] kanjikey |
なし |
althanzenでALT+半角全角、hanzenで半角全角、rightaltで右 ALTで漢字キーを代用 イメージファイルから東芝DOSを起動した際に漢字キーを有効とする noneで指定なし |
J-3100モード外字領域開始コード | [dosbox] gaijistart |
なし |
J-3100 の外字領域の開始コードを指定 指定なしでf040 |
J-3100モード外字領域終了コード | [dosbox] gaijiend |
なし |
J-3100 の外字領域の開始コードを指定 指定なしでf0a3 |
J-3100モード半角フォントデータ開始アドレス | [dosbox] j3sbcsaddress |
なし |
J-3100のROM内半角フォントデータの開始アドレスを指定 指定なしでca00 東芝DOSのイメージファイルからブートで文字化けする場合[dosbox] debug=trueとしてブート時にログに表示されるアドレスに変更 |
AXモード | [dosbox] machine=jega |
[dosbox] machine=jega |
起動後はDOS/Vモード、J-3100モードに切替不可 |